はじめに
こんにちは、ズッキーニです。
以前”とろみ自販機“についてお話したことがあってんですが、おもしろいなと思った反面、とろみをつけることにどんな意味や効果があるんだろうと疑問に思いました。
ただ単に、やったことのないことをする・おもしろいことをするといったような営利目的で話題性作りが目的なのかな~?と。
しかし、調べていくうちにわかってきたのですが、それはとんでもないまちがいであることがわかってきたのです。
まずは関係者の方々に反省の意をこめて謝罪させていただきます、すみませんでした。
・・・では、飲み物に”とろみ”をつける意味や効果がどんなところにあるのか、紹介していこうと思います。
どうぞご覧ください。
関連記事:とろみ自販機の設置場所はどこ?製造メーカーや作り方を調べた!
“とろみ”をつける意味や効果
“医療介護補助食品”を製造しているメーカーが開発に携わっていること、”口腔(こうくう)リハビリテーション多摩クリニック”が全国で初めてとろみ自販機が設置された場所というのが最大のヒントになっていました!
私にはピンときませんでしたが、この”とろみ”は”嚥下障害”のある方やその関係者を救済すべく開発されたものなのです。
“嚥下(えんげ)”という言葉をご存知ですか?
人は生きるためには定期的に何かを食べなければいけません。
食べるということは、1食べ物と認識→2口に入れる→3噛む→4飲み込むという一連の動作から成り立っていますが、4飲み込むという動作を”嚥下”といい、食べること・飲み込むことに困難が生じることを”嚥下障害”というそうです。
たとえば、飲み食いをしていてむせた経験ってないですか?
私もあるのですが、これは本来食道を通っていくはずのものが誤って気管に入り込んでしまうことで起きることなんですね!
嚥下障害を持つ方はこういったことが日常的にあり、食べること・飲むことに苦痛を感じ始め、栄養が足りなくなったり脱水症状を引き起こしてしまうこともあるそうです。
飲み物にとろみをつけることによって、ゆっくりと体内に入っていくため、飲み物が気管に侵入してしまうことがなくなり、嚥下障害を持つ方でも安全に飲むことができるようです。
ちなみに、この嚥下障害の主な原因は加齢によるケースが多いそうです。
だから”介護”とか”口腔”というワードがでてくるのかと思いましたが、職員の方は”とろみ材をいれてかき混ぜて”という業務が日常的にあるので忙しい現実もあったようです。
味や食感
味や食感がどんなものなのか気になりますね。
実際に体験された方のインタビューをみた感じでは、味はお茶ならお茶の味、コーヒーならコーヒーの味といった具合にほとんど違いがないそうです。
とろみ具合はどうなのか?
これも映像をみた感覚しかないのではっきりはわからないのですが、完全にとろみがついていてサラサラはしていません。
ドロドロというほどではないですが、ドロッっとした感じはあります。
いい具合の例えが思いつきませんが、しいていえば”おしるこ”に近い感覚なんではないかと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
おそらく、医療や介護関係のお仕事をされている方はピンときた方も多いのではないでしょうか?
インタビューにもでていましたが、嚥下障害を持つ方は普段はサラサラした水やお茶を飲むことは難しいそうで、”お茶を飲めて嬉しい“と語っていました!
これを聞いて私は少しジーンときてしまいました。
多くの人にとってできることが障害があるためできない、でもこういった事案によってできないことができるようになる、これって素敵なことだと思います。
このプロジェクトはまだまだ始まったばかりですが、いち早く全国展開され、多くの方に喜びを届けてほしいと願いたいと思います^^
最後までお読みいただきありがとうございました。